分類:産業一般/産業政策 |
|
||
|
新経済成長戦略 | ||
経済産業省 編
発行 2006年 6月 23日 A5判 370ページ 本体 1,500円(+税) 送料 実費
ISBN4-8065-2751-3 |
|||
「失われた10年」という長い低迷から抜け出し、今、着実な景気回復軌道に乗る日本経済。その前に“成長の壁”として立ちふさがっているのが人口減少社会の到来です。2005年の日本の総人口は前年比で減少に転じ、労働人口も、団塊世代の大量退職や少子化による減少が懸念されています。一方で中国、インドなどの新興国の追い上げも激しく、日本のGDP(国内総生産)は、およそ10年後には中国、さらにはインドに抜かれて、世界第2位の経済大国の座を譲ることになると予測されています。
危機意識を抱いた経済産業省がまとめたのが長期ビジョン「新経済成長戦略」です。本書は、こうした人口減少という逆風下にあっても、国富の増大を図る“新しい成長”を実現することを可能とし、世界に存在感のある「強い日本経済」、「魅力ある日本」を構築するために、今後どのような方向に進むべきか、そのために実施すべき経済産業政策は何かを明らかにしています。具体的には、国際産業戦略と地域活性化戦略を二本柱とし、さらに経済の基礎体力を支える5つの横断的施策についても検討しています。 「新経済成長戦略」は、近い将来の「日本経済・産業のあるべき姿」と、それを具体化するための経済産業政策の詳細な道筋を示したものであり、多くの経営者、ビジネスパーソンにとっては必読の書といえます。 |
経済産業大臣 二階 俊博 産業構造審議会 新成長政策部会部会長 西室 泰三 OECD(経済協力開発機構)事務総長 Angel Gurria ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第1章「新経済成長戦略」が目指すもの ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.人口減少下での「新しい成長」 2.イノベーションと需要の好循環 3.改革の先に見える明るい未来 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第2章 国際競争力の強化(国際産業戦略) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第1節 日本とアジアの成長の好循環 1.アジア規模の生産ネットワーク 2.アジアの発展に貢献 3.アジアと共に成長 第2節 世界のイノベーションセンター 1.イノベーションの加速化 2.世界をリードする新産業群の創出 3.高度な部品・材料産業、モノ作り基盤技術を担う中小企業の強化 4.対日直接投資の一層の促進に向けた取組の強化 5.内需依存型産業の国際展開 第3節 ITによる生産性向上 1.生産性の向上をもたらすIT 2.IT産業の強化・基盤の確保 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第3章 地域経済の活性化(地域活性化戦略) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第1節 地域活性化のための政策 1.複数市町村圏で推進する地域産業活性化策 2.新しい政策目標指標−「就業達成度」 3.今後の地域産業政策 4.自立的・安定的地域経営のための基盤整備 第2節 地域中小企業の活性化 1.「地域資源活用企業化プログラム」の推進 2.中小小売商業振興を通じたまちづくりプロジェクトの推進 3.地域におけるモノ作り中小企業の振興 4.小規模・零細企業の振興 5.中小企業の再生・再起業の推進 6.地域活性化のための新たな金融手法・主体の活用 7.女性や高齢者を活かした地域中小企業の事業展開支援 第3節 サービス産業の革新 1.サービス産業の現状と認識 2.サービス産業横断政策 3.サービス分野別対応 ━━━━━━━━━ 第4章 横断的施策 ━━━━━━━━━ 第1節 ヒト:人財力のイノベーション 第2節 モノ:生産手段とインフラのイノベーション 第3節 カネ:金融のイノベーション 第4節 ワザ:技術のイノベーション 第5節 チエ:経営力のイノベーション ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第5章 日本経済の展望(試算結果) ━━━━━━━━━━━━━━━━━ (1)将来の我が国経済の展望 (2)試算の前提(標準ケース) (3)マクロ経済の前提が異なることによる成長への影響の検証 (4)新経済成長戦略の主要政策の効果 (5)産業構造の展望 (6)潜在的新産業群・重点サービス分野の将来展望 新経済成長戦略策定の経緯 産業構造審議会新成長政策部会委員名簿 等
http://www.chosakai.or.jp/book/