分類:現代産業選書 |
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新・起業学入門 −新しく事業を始める人のために− |
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高橋 徳行 著
発行 2007年 3月 29日 四六判 約290ページ 本体 1,619円(+税) 送料 実費 ISBN978-4-8065-2767-1
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本書は、平成12年3月に刊行された「起業学入門」の改訂新版です。
10年が経過し、あの会社はどう成長したか「資料 掲載企業の近況」を掲載。 年月が経過した後、掲載されたあの会社はその後どうなったのか。巻末の「資料 掲載企業の近況」で紹介し、現在と過去を対比しています。 この本は、起業家予備軍の人たちを念頭に置いて書かれたものです。起業を目指す人が増える中で、「起業活動とはどういうことなのか?」という問いに答えようとしたものです。 主な内容は三つ。第一は、起業家は何をしなければならないのか。第二は、起業家はどのような問題を解決しなければならないのか。第三は、それらの問題をどのように解決するのか。 問題の解決策を考える時に、フレームワークと事例の両方を提示していることも本書の特徴のひとつです。 起業学とは、Entrepreneurial Studiesの日本語訳、つまり起業活動(Entrepreneurship)にかかる学問(Study)です。起業論と訳す人もいるかもしれません。わが国では馴染みが薄いものの、米国のビジネススクールでは、起業学は、会計学、財政学、経済学、そしてマーケティングなどと並んでカリキュラムの中で重要な位置を占めています。 経営学は教えられても経営は教えられない、と言われるように、起業活動を学問として教えることができるのか、という懐疑的なものの見方は常にあります。事実、米国でも一〇年ほど前まではそういった考えが大半を占めていました。しかし、今は様変わりしています。起業活動の研究が進む中で、創業期に焦点を当てた経営学は着実に体系化されています。 本書は、起業学の「入門書」という観点から、起業活動の全体像を把握することに力点を置いています。 これから起業活動を行おうとする方々への一助となれば幸いです。
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━━━━━━━━━━━━━━ 第1章 起業活動のエッセンス ━━━━━━━━━━━━━━ 第1節 起業活動とは何か 事業機会を実現するために必要な活動 一般の経営活動との違い 第2節 起業活動のフレームワーク 起業活動の構造 起業活動を支えるもの 起業活動の枠組み ━━━━━━━━ 第2章 事業機会 ━━━━━━━━ 第1節 事業機会の発生 起業活動の出発点 急成長する財・サービスの周辺に生まれる 国際化に伴う需要と供給のギャップ 主役交代で新しい需要が生まれる 行動パターンの変化 ルール・制度変更・技術変化 混乱も変化のうち 第2節 事業機会の認識 事業機会が見える理由 危機触発型の事業機会の認識 夢・志誘導型の事業機会の認識 第3節 経営資源と事業機会 経営資源志向型起業の落とし穴 事業機会の評価と有効性 ━━━━━━━━ 第3章 経営資源 ━━━━━━━━ 第1節 起業活動の中核 事業機会を実現するまでの長い道のり ブレークスルーのダイナミズム 第2節 創業時の資金調達 コストとフレキシビリティーのバランス 夢や人に集まるお金 助成金や制度融資の活用 ベンチャーキャピタルからの資金調達 倹約は美徳 第3節 創業パートナーの選び方・創業時の人材確保 気の合う人間・目標を共有できる人間 働き方にも新しさを 第4節 実績不足の克服 商品・サービスの新奇性 独立前の信用と人脈の活用 気概と工夫 第5節 草の根エンジェルからの支援 草の根エンジェルとの出会い ━━━━━━━━━━ 第4章 供給システム ━━━━━━━━━━ 第1節 供給システムとは何か 財・サービスを供給する仕組み 新生企業の不完全な供給システム 第2節 供給システムの構築 利害関係との関係構築能力 事業機会との整合性が重要 ━━━━━━━━━━━━━━━ 第5章 起業活動のダイナミズム ━━━━━━━━━━━━━━━ 第1節 起業活動の現実 ダイナミズムとは何か 第2節 ダイナミズムを支える起業家の資質 不安と同居できること 不確実性の中を生きる起業家 資料 掲載企業の近況
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