分類：技術
	産業技術戦略 −産業技術政策の今後の方向−
	通商産業省工業技術院　編 発行　2000年 8月　A5判　280ページ 本体 3,000円（＋税）  送料 実費 ISBN4-8065-2634-7
近年の米国では、企業経営の効率化が徹底される中で、民間企業の研究開発の自前主義が薄れ、外部の技術ソースを有効に活用した技術革新が生み出されています。企業は、より基礎的な研究の大学や政府研究機関へのアウトソーシング、海外も含む他の企業との共同研究、ベンチャー企業への投資やＭ＆Ａといった多種多様な連携活動をダイナミックに行っています。 このような産学官における「選択と集中」を日本も徹底して進めることによって、従来のプロセスイノベーションを引き続き維持しつつ、これに加えてプロダクトイノベーションを活発化させねばなりません。 本書は、産業技術審議会の提言に基づき、工業技術院が、技術革新全体を包括する戦略的な産業技術政策を展開するため、２年間に及ぶ精力的な調査と検討の末に策定した「産業技術戦略（産業技術政策の今後の方向）」を収録したものです。

本編

　　第１章　産業技術を巡る現状と課題

　　　　１．産業技術を取り巻く環境の変化
　　　　２．産業技術政策の抱える問題点と今後の方向性

　　第２章　技術革新システム改革への取り組み

　　　　１．国際競争力を有するフロンティア創造型の技術革新システムの構築に向けて
　　　　２．具体的対応

　　第３章　重点的・効率的な研究開発の推進

　　　　１．重点化の基本的考え方
　　　　２．３つの視点に立った重点化への取り組み
　　　　３．重点化に当たっての留意点


分析編

　　第１章　産業技術を巡る現状

　　　　１．産業技術の役割
　　　　２．我が国産業技術をとりまく環境
　　　　３．欧米諸国における産業技術力強化に向けた取り組み
　　　　４．我が国における産業技術力強化に向けたこれまでの取り組み

　　第２章　技術革新システムの変革

　　　　１．技術革新システムの改革の基本的方向
　　　　２．技術革新の原動力となる人材とベンチャー企業の育成
　　　　３．技術革新の起点となる機関の改革
　　　　４．技術革新を促進する真の産学官連携の強化
　　　　５．技術革新を加速する柔軟な政府の制度の再構築
　　　　６．技術革新を支える基盤の整備
　　　　７．技術革新を管理しうる知的社会の形成

　　第３章　重点的・効率的な研究開発の促進

　　　　１．重点的・効率的な研究開発推進の基本的方向
　　　　２．社会的ニーズを踏まえた政策の体系化とそれを実現する技術の研究開発
　　　　３．将来のフロンティアを切り拓く技術の研究開発
　　　　４．知的な基盤の整備

　　第４章　分野別産業技術戦略概要一覧

　　　　１．当該分野の現状と特徴
　　　　２．当該分野において技術革新を阻害している問題点
　　　　３．今後の展望と戦略


資料編

　　第１　統計資料集

　　　　１．産業技術を巡る現状と課題
　　　　２．技術革新システム改革への取り組み

　　第２　資料集 

　　　　知的基盤整備の２０１０年に向けた目標達成のための体制整備
　　　　物理標準に関する整備計画
　　　　標準物資に関する整備計画
　　　　今後開発が必要な次世代標準の例

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