本書は「バイオインフォマティクス」に関する特許に焦点を当てた、本邦初の解説書であり、「バイオインフォマティクス特許」出願のノウハウについても解説。
この分野では、第一人者と自他ともに認める著者が、我が国における「バイオインフォマティクス特許」の現状について、正確な情報を提供。特に今まで「バイオインフォマティクス特許」についての情報が不足していた製薬会社・ベンチャー企業の研究者・知財関係者、および大学関係者に警鐘を鳴らし、今後の特許戦略立案時の指針を提示。
現状公開または成立した特許の全件(150件)について全てを網羅。本書があれば、「バイオインフォマティクス特許」に関する情報の全てが事足りるという資料を満載。
「バイオインフォマティクス特許」は、生物学と情報科学と法律の3つにオーバーラップする学際的分野であるため、いずれの分野の専門家であれば、その内容を理解できるように、図解を多く取り入れ、専門用語も平易に解説!
"推薦の辞"より抜粋
強い特許、すなわち必要にして十分な保護範囲をもった特許を取得するということは容易なことではない。最終的には有能な弁理士に依頼することになるが、その前に企業としても、十分な知識を蓄えておく必要がある。しかしながら、「バイオインフォマティクス」に関連する多くの特許事例を分析し、その中から有用な情報を効率的に引き出すことは、深い専門知識と大変な労力を必要とする作業であり、簡単になしうることではない。
酒井国際特許事務所のバイオ・化学チームの香島弁理士はこの道のベテランである。類書がない中で、香島弁理士が総力を傾けて執筆した本書は、「バイオインフォマティクス」に関係する多くの方に是非読んで頂きたい一冊である。
東京大学法学部教授 中山 信弘
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