産業競争力戦略会議は、我が国の産業競争力強化の方途を探るため、平沼経済産業大臣の私的懇談会として、平成13年11月より全7回にわたり開催されました。全7回を通じて、R&D、知的財産、高コスト構造の是正、雇用・人材、対外施策について活発な議論が行われ、平成14年5月10日に中間取りまとめを発表ました。
本報告書にある「戦略1:技術革新による高付加価値拠点化」、「戦略2:企業改革、早期撤退円滑化」、「戦略3:サービス経済化、創業促進、労働移動円滑化」、「戦略4:内外の資本・頭脳の誘致」、「戦略5:東アジア自由ビジネス圏創設」、「戦略6:需要が拡大する経済構造をつくる」という「6つの戦略」については、経済財政諮問会議に提言され、その大半が「骨太の方針2002」において「経済活性化戦略」として閣議決定を受け、政府全体としての取り組みとして実行に移されることとなっており、既に税制・予算を中心に具体的な検討が開始されております。
我が国産業競争力の回復は喫緊の課題であり、実行スピードこそが重要なポイントです。本書では、我が国産業が国際的な競争力を確保していくべく、政府と民間が手を携えて一致協力して日本経済の再活性化を図っていくならば、日本経済の将来は明るいとの確信のもと数々の具体的政策課題を提言しております。是非、ご一読ください。
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