昭和51年6月に成立した「訪問販売等に関する法律」は、消費者を取り巻く環境の変化に対応し数次にわたり改正され、平成12年の訪問販売法改正時に「特定商取引に関する法律」に改称、その後、平成14年に一部改正、本年5月に再び一部改正され11月に改正法が施行されます。
今回の主な改正点は、悪質な訪問販売等に対する規制強化等として、高齢者等を狙った点検商法や、若者等を狙ったアポイントメントセールスなど、販売目的を隠して消費者に接近し、虚偽誇大な説明・勧誘をして、高額な商品・サービスを売り込む悪質商法によるトラブルが多発している状況に対して、規制強化及び民事ルールの整備を行うほか、連鎖販売取引等に関する民事ルールの整備として、悪質なマルチ商法で「容易に収入があがる」等の虚偽誇大な説明・勧誘により、多額の販売用商品を購入させ、解約・返品を認めない等のトラブルが多発している状況に対して、民事ルールの整備を行っています。
「平成16年版 特定商取引に関する法律の解説」では、平成16年5月に公布された改正法律、改正法を11月11日からの施行する政令をはじめ、法律の逐条解説、関係政令・資料を収録しています。消費者や販売業界等の方々にとって必携の書です。
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