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知財最前線からのメッセージ
−知財プロフェッショナルが語る実務の真髄−
知的財産プロフェッショナルを考える研究会  編集

発行 2007年 3月 13日 A5判 450ページ

本体 3,800円(+税)  送料 実費

ISBN978-4-8065-2768-8


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  内容紹介  イメージ
本書は日本弁理士会と東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科の知的財産戦略専攻との共同研究講座を通じて、知財プロフェッショナルに求められる知識やスキルなどについて、弁理士と実務家教員がそれぞれの人生観も含め様々な角度から議論した内容を書籍にしたものです。

知的財産の最前線で活躍しているプロフェッショナル達が、仕事の厳しさや知財人生の楽しさなどを織り交ぜながら、実務の真髄を生き生きとした口調で語っています。



  発刊にあたって  イメージ
(日本弁理士会会長  谷  義一)

この度、東京理科大学知的財産専門職大学院(以下「MIP」)と日本弁理士会(以下「弁理士会」)による共同研究講座『知財プロフェッショナル論』の講義内容を出版物として発行するにあたり、ご挨拶申しあげます。

この共同研究講座は、知財プロフェッショナルを育成するための両者のコラボレーションを試みようと、「発明の日」(4月18日)を期に開始されました。知的財産に関わる実務上の今日的課題を10回に分けて設定し、弁理士会所属の弁理士による講義、MIP所属の実務家教員による異なる視点からの問題提起等の後、受講者(大学院生および弁理士)を交えてディスカッションを行っております。それらを通じて、今後の知財プロフェッショナルに求められる知識とスキルの養成に向けた新たな教育手法の開発を試みました。最終回のオープンセミナーは、一般の方にも参加いただき、さまざまなご意見を集約して研究成果をまとめております。

本書が知財プロフェッショナルの社会的理解をより深める一助となり、e-ラーニングコンテンツの副読本的な位置づけとして、広く活用されるならば幸甚であります。

終わりに、本書の発行に対してご尽力いただきました著作者の先生方、ならびに"知的財産プロフェッショナルを考える研究会"の方々に対し、衷心より感謝申しあげます。


  発刊にあたって  イメージ
(東京理科大学 専門職大学院 総合科学技術経営研究科 科長  石田  正泰)

まず最初に、この度日本弁理士会の大変なご理解と、ご支援・ご指導により、共同研究講座が実施でき、その講義内容が出版物として発行できましたことに対し、厚く感謝申し上げます。

今日、企業経営や国民生活において、知的財産の持つ位置づけは格段に高まりを持つに至りました。同時に、知的財産にかかわる課題は、社会のさまざまな局面と意思決定の各要素と複雑に絡み合い、断片的な発想では解決を見ることができなくなってきました。

そのような中、日本弁理士会と東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科の知的財産戦略専攻とは、こうした背景にある知的財産を高度に戦略的視点からマネジメントできる人材、つまり知財プロフェッショナルを育成するための新たな教育手法を開発するために、平成18年の「発明の日」(4月18日)を期に共同研究を開始いたしました。本書は、この共同研究の実施によって得られた成果をとりまとめたものであります。

知的財産に関わる今日的課題に関して、知的財産を生業とされる弁理士と、知的財産戦略専攻の実務家教員とのディスカッションを通じて、知財プロフェッショナルに求められる知識とスキル、さらにその養成に資するアイデアを記録致しました。

知財プロフェッショナルに求められる知識・スキル、能力は日々広がりと深さを増しつつあります。本書が、知財人財の育成と高度な知財人財を志向する皆様にとり有意義な書となりますことを祈念いたします。



主要目次
発刊にあたって 日本弁理士会会長 谷 義一
発刊にあたって 東京理科大学専門職大学院 総合科学技術経営研究科科長 石田 正泰

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第I章 トップが語る〜道先案内役として
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日本弁理士会 会長 谷 義一
東京理科大学専門職大学院
総合科学技術経営研究科科長 知的財産戦略専攻教授 石田 正泰

第一部 講義
 1.はじめに
 2.知財プロフェッショナルに必要なこと
 3.『知財プロフェッショナル』『知財』とは
 4.知財人材の現状
 5.弁理士とその業務
 6.弁理士に何故なるのか、何をしたいのか
 7.弁理士として備えるべき素養
 8.弁理士としての成長方法
 9.様々な弁理士、弁理士の役割、将来の弁理士に望むこと

第二部 トップ対談

第三部 質疑応答
 1.弁理士会の研修
 2.創造現場の魅力
 3.弁理士と知財担当との協力関係
 4.独立プロフェッショナルと企業とのコラボレーション
 5.著作権分野における弁理士の活躍
 6.自己研鑽の大切さ


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第II章 法的発明への昇華
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日本弁理士会研修所 副所長  伊藤 高英
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻教授  皆川 長三郎

第一部 講義
 1.はじめに
 2.『創造活動』について
 3.『発明の完成』について
 4.『出願』について
 5.『権利化』について
 6.『活用』について
 7.『お臍』について

第二部 質疑応答
 1.クライアントと共に歩む
 2.開発前からの参画
 3.出願形態の選択
 4.外国出願の戦略
 5.外国特許のビジネス上の効果
 6.望ましい外国出願の明細書のあり方
 7.外国出願ルートの選定
 8.様々な知的財産制度の総合的な活用


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第III章 信用の創出・向上
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日本弁理士会研修所 所長  幸田 全弘
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻教授  手塚 敏廣

第一部 講義
 1.はじめに
 2.商標と使用との関係
 3.どれが商標なの?
 4.商品と役務を守るもの
 5.商標の4大機能
 6.商標の成長
 7.商標の出願依頼時の配慮
 8.出願時に配慮すべき事項の具体例
 9.権利化後における配慮
   (1) 禁止権の範囲の拡大
   (2) ダイリューション(希釈化)の防止95
   (3) その他の配慮96
 10.クライアントとの意思疎通
   (1) 基本的なことを徹底する
   (2) 多角的に話をする
   (3) 問題解決のヒントを提供する
   (4) なぜ相談に来てくれたのかを熟慮する

第二部 質疑応答
 1.コーポレートブランドとプロダクトブランド
 2.ブランドの管理
 3.仕事の割合
 4.商標と技術との関係
 5.商品と役務を保護するもの
 6.具体的な商標を考える
 7.クライアントとの意思疎通のあり方
 8.商標権についての質権
 9.商標の使用状態の管理
 10.どこまでを商標出願するのがよいのか?
 11.商標は観念的なものではない


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第IV章 紛争の解決
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日本弁理士会 産業競争力推進委員会委員長  鷺 健志
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻講師  戸田 裕二

第一部 講義
 1. はじめに
 2.『紛争の解決』への弁理士の関与
   (1) 弁理士のフロンティア業務
   (2) 国内の紛争事件への関与
   (3) 海外の紛争事件への関与
 3.権利者から侵害の相談を受けた場合の対応
   (1) 依頼人の意向の把握・確認
   (2) 依頼人の権利内容の確認・検討
   (3) 侵害品の入手・侵害か否かの検討
   (4) 侵害者の調査
   (5) 損害額の見積り
   (6) 侵害対応の段取り・マネジメント
   (7) 『落とし所』の見極め
 4.警告書を出す場合のポイント
   (1) 警告書の内容・形式
   (2) 警告書の送付先
 5.警告を受けた者から相談を受けた場合の対応
   (1) 警告書の入手・内容の確認
   (2) 権利主体・権利期間などの確認
   (3) 侵害か否かの検討
 6.侵害のおそれがある場合の対策
   (1) 無効理由・資料の調査
   (2) 設計変更
   (3) クロスライセンス
   (4) 損害賠償額・ライセンス料の見積り
   (5) 事業継続の要否
   (6) 警告への対応の段取り・マネジメント
   (7) 『落とし所』の見極め
 7.訴訟における弁理士の関与及び弁護士との役割分担
   (1) 審決取消訴訟への弁理士の関与の仕方
   (2) 侵害訴訟への弁理士の関与の仕方
   (3) 弁理士と弁護士との役割分担
 8.侵害事件の事例紹介
   (1) ブリスター包装容器事件の経緯
   (2) M社の実用新案権・意匠権の内容
   (3) T社が主張した非侵害の理由
   (4) 侵害か否かについての裁判所の判断
   (5) T社が主張した無効理由
   (6) 無効理由についての裁判所・特許庁の判断
   (7) 事件のポイント
 9.国内の紛争解決についてのまとめ
   (1) 知的財産権紛争の防止策
   (2) 『紛争の解決』の相談を受けた場合の対応
   (3) 訴訟等への対応
 10.企業側からみた紛争解決マネジメントのポイント
   (1) 企業の知財戦略に則った形での紛争解決
   (2) シナリオの作成
   (3) 司令塔の存在

第二部 質疑応答
 1.紹介事例における弁護士と弁理士の役割分担
 2.紛争解決の収支バランス
 3.日本知的財産仲裁センターの利用状況
 4.弁理士の訴訟遂行能力の研鑽
 5.海外模倣品対策
   (1) 市場から模倣品を排除する全体戦略のマネジメント
   (2) 各国毎の事情を踏まえたマネジメント
 6.紛争解決業務に携わるチャンス
 7.知財を企業経営に生かすためのアドバイス
 8.鑑定依頼への対応の仕方
 9.紹介事例での無効主張に関する対応
 10.海外でのネットワークづくり
 11.海外模倣品対策を遂行するための資質
 12.まとめ


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第V章 特許事務所のリスクマネジメント
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日本弁理士会 知財政策推進本部 委員長  中島 淳
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻教授  手塚 敏廣

第一部 講義
 1.はじめに
 2.事務所リスクの背景
   (1) 特許事務所は危険に満ちている
   (2) 特許事務所のリスクマネジメントは未成熟
   (3) 事故発生時の損失
   (4) 問題事例の顕在化
   (5) 苦情・会員処分件数と原因
   (6) 苦情事例原因
   (7) 問題発生対応と結果
   (8) 認定損害賠償事例
   (9) 対象とするリスク
 3.秘密保持
   (1) 弁理士法、弁理士会則等の注意事項
   (2) 秘密情報の流れ
   (3) 事務所関係業者への対応
   (4) 使用人の秘密保持義務遵守への指導
 4.利益相反
   (1) 業務を行い得ない事件
   (2) 利益相反への対応
 5.受任業務の明確化
   (1) 受任契約
   (2) 説明責任
   (3) 報告、意思疎通
 6.期限管理
   (1) 事務所の期限管理体制
   (2) 二重二系統管理体制
   (3) 事故発生時の対応
 7.まとめ

第二部 質疑応答
 1.秘密情報の管理について
 2.特許事務所の法人化について
 3.特許事務所の所員の専門性について
 4.クライアントから見えるリスクマネジメントとは?
 5.リスク管理機能のアウトソーシングについて
 6.リスクマネジメントのための研修教育について
 7.専門能力と経営能力について
 8.まとめ


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第VI章 新しい知的財産サービス
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日本弁理士会 知財ビジネスアカデミー副塾頭  遠山 勉
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻教授  澤井 敬史

第一部 講義
 1.はじめに
 2.まずは質問
   (1) 知的財産とは何か?
   (2) 知的財産は概念
   (3) 知的財産は何のため?
   (4) 知的資産経営とは?
 3.駆け出しの修行時代から・・・ここに至るまでの経緯
   (1) 駆け出しの頃の修業
   (2) 事務所設立時のベタ営業
   (3) 最近の興味
 4.知的財産サービスのコア
 5.現在の仕事
 6.『新しい知的財産サービス』の視点と人材の資質

第二部 質疑応答
 1.コンセプトワーク
 2.『技術の目利き』と『知的財産の目利き』
 3.知的財産の創出支援
 4.コンセプトの抽出
   (1) コンセプトの見つけ出し方
   (2) 知的財産のフィルタリング
 5.知的財産コンサルティングならではのもの
 6.知的財産サービスの料金とターゲット層
 7.知的財産サービスのためのスキル
 8.コンセプトワークの手法
 9.明細書について
   (1) 明細書の作成手法
   (2) 明細書の質
 10.社外弁理士の上手な使い方
 11.新しい知的財産サービスの形


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第VII章 知財プロフェッショナルのCS
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信友国際特許事務所 所長  角田 芳末
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻教授  馬場 錬成

第一部 講義
 1.はじめに
 2.挫折から始まった私の特許人生
 3.企業にとって知的財産とは何か?
 4.特許制度の意義と審査
 5.お客様の基本スタンス
   (1) 企業における知的財産部の役割
   (2) 特許を重視する中小企業は伸びている
 6.知財プロとは?
   (1) 『プロフェッショナル』からの連想
   (2) 特許事務所におけるの知財プロの資質
 7.お客様に満足して頂くための知恵
   (1) 発明の本質を捉えた明細書作成
   (2) 拒絶理由通知を知悉した上での対応
   (3) 面接審査の活用
   (4) 自然体の意見書の書き方
   (5) 誠意溢れる特許相談
 8.知財プロの信条
   (1) 弁理士は『知財職人』たれ!
   (2) 特許事務所の経営者として心構え
   (3) 若手の育成
 9.コミュニケーションを大切に
   (1) 生きる極意について
   (2) 信友知財軍団構想について

第二部 質疑応答
  1.『職人』という意味
  2.面接の効用
  3.クレームの作り方
  4.感動する明細書
  5.中小企業へのアドバイス
  6.顧客感動
  7.知識商品を創る職人
  8.『熱意と愛情』をもった仕事を!


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第VIII章 グローバルな活動
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日本弁理士会 副会長  岡部 讓
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻教授  藤野 仁三

第一部 講義
 1.はじめに
 2.弁理士の国際的業務
 3.国際団体
 4.日本弁理士会の国際活動
 5.国際的な関心事:発明の進歩性
 6.裁判所調査官について
 7.外国での紛争処理

第二部 質疑応答
 1.外国出願の費用
 2.特許審査ハイウェイ
 3.中国語への翻訳
 4.海外市場の侵害調査
 5.弁理士の秘匿特権


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第IX章 産官学連携等の施策への支援
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日本弁理士会 知的財産支援センター センター長  牛久 健司
東京理科大学専門職大学院 知的財産戦略専攻教授  生越 由美

第一部 講義
 1.はじめに
 2.大学(高専)と社会とのかかわり
 3.研究成果の社会への還元(大学の第三の使命)
 4.『責務相反』と『利益相反』
 5.産学連携の形態
 6.知的財産としての取扱い
   (1) 研究成果物の取扱い
   (2) 個人帰属から大学(機関)帰属へ
   (3) 成果物の知的財産の取扱いについての問題点
 7.共有特許を巡る相克
   (1) 自由にならない共有特許
   (2) 特許を共有とする場合の問題点
   (3) 不実施補償条項の問題
 8.交渉相手の数だけ解決策がある
 9.単独所有とすることの問題
   (1) 大学の単独所有とすることの問題
   (2) 企業の単独所有とすることの問題
 10.弁理士の大学等に対する支援

第二部 質疑応答
 1.大学の環境変化
 2.信頼関係の構築
 3.弁理士の費用
 4.弁理士ナビの活用
 5.専門家との契約
 6.機関帰属
 7.大学のポリシー
 8.学生にまつわる問題
 9.法律を知ることの大切さ
 10.弁理士の支援


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第X章 知的財産のプロフェッショナル
    ─その真髄とこれからの姿─(共同オープンセミナー)
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 1.はじめに
 2.共同研究の位置付けとその概要
 3.企業人と弁理士との連携
 4.プロを実感するとき
 5.プロのコアスキル
 6.訴訟におけるプロ
 7.グローバルなプロの活動
 8.プロの女性
 9.プロのスキル習得法
 10.プロのチームプレー
 11.知的財産プロフェッショナルとしての経営者とは?
 12.プロにとってのお手本とは?
 13.まとめ


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第XI章 弁理士に依頼する場合のコツ
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第一部 弁理士に依頼するまでの作業
 1.弁理士が提供できる業務内容(知財関連業務内容の把握)
 2.依頼主であるあなたの実態の分類
 3.依頼業務内容の把握
 4.依頼すべき弁理士の決定
第二部 弁理士への依頼作業
 1.決定した弁理士への作業依頼
 2.弁理士費用の相互理解
 3.弁理士による他士業の紹介への対応

索引

「知的財産プロフェッショナルを考える研究会」

編集後記



 bookinfo@chosakai.or.jp

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