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競争時代の病院経営戦略
谷島  智徳  著

発行 2007年 3月 26日 四六判 約180ページ

本体 1,800円(+税)  送料 実費

ISBN978-4-8065-2770-1

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  内容紹介  イメージ
これまでの病院経営は、さまざまな点で一般企業とは異なる経営が行われてきました。例えば、診療報酬自体を例にとってみても、その価格は国により定められており、一般企業のように市場原理による価格決定メカニズムが働いておらず、原価意識やコスト意識もなかなか定着しませんでした。また患者の捉え方についても、一般企業のようにサービス対象としての顧客という捉え方ではなく、患者は治療をお願いしている者という視点で捉える意識が強く、顧客満足度を高めるという発想が希薄であり、よく言われるように病院側の都合で患者の待ち時間3時間、治療時間5分という状況が放置されていました。

しかし、今後は病院や医院も、定額払い制の導入・拡大など、診療報酬体系にも変革が進むことが間違いない状況となっています。また、実際に病院間の競争も激化してきており、従来の方式の経営で、患者の訪れを待つという姿勢では経営が立ち行かなくなっています。

こうした状況の下で、病院が生き残るためには、病院を一つの経営体として捉えて、民間企業的な経営センスを導入することが極めて大事であると考えられます。

本書は、実在する優良病院と倒産病院の例を豊富に示しながら、経営戦略の必要性、戦略策定の手順についてステップごとに明快に説明しています。

また、外部環境分析、内部環境分析、患者調査分析、医業収益分析、医業費用分析、部門別業務効率分析のための基本テンプレートが使用可能な形で掲載されており、実践的な内容となっております。是非ご一読ください。



  著者紹介  イメージ
谷島 智徳(やじま とものり)
  • 1967年(昭和42年)東京生まれ
  • 2005年日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科修了(MBA)
  • ロ−ド・ファ−・イ−スト・インコ−ポレイテッド・日本支社営業業務責任者、特定非営利活動法人日本起業家育成大学校設立アシスタント、等を経2005年4月より秀明大学総合経営学部医療経営学科非常勤講師。病院経営戦略、医療管理論、病院原価計算、病院リスクマネージメントなどを担当

資格
  • 医療健康情報認証機構アソシエートヘルスケアインフォメーションコンサルタント
  • 医療健康情報認証機構サーティファイドヘルスケアインフォメーションコンサルタント


主要目次
推薦の言葉 日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授
      日本医療経営学会専務理事 高橋 進
はじめに

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第一章 病院業界を取り巻く環境
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 第一節 病院業界の政策動向
 第二節 病院の収入
 第三節 病院の支出
 第四節 急性期と慢性期の病院切り分け
 第五節 入院短縮化
 第六節 広告規制の緩和
 第七節 歴史的側面
 第八節 病院経営分析
  (1)財政状態からみた病院の経営状況
  (2)各種指標からみた病院の経営状況


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第二章 倒産病院の実態
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 第一節 病院倒産の原因
 第二節 倒産した病院の具体的な事例
 第三節 倒産病院の要因分析
  (1)マネジメント能力の不足
  (2)患者のニーズへの未対応
 第四節 まとめ


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第三章 先進的な病院の分析
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 第一節 青梅慶友病院(東京都青梅市)
 第二節 亀田総合病院(千葉県鴨川市)
 第三節 済生会熊本病院(熊本県熊本市)
 第四節 聖路加国際病院(東京都中央区)
 第五節 ビジネス的な視点を取り入れた経営


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第四章 経営戦略の意義
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 第一節 経営戦略とは
 第二節 戦争に学ぶ経営戦略
  (1)一点への力の集中
  (2)奇襲の原則
  (3)正面攻撃には敵の三倍の戦力で
  (4)自分の強みを生かしながら相手の弱みをつく
  (5)諜報活動
  (6)攻撃は最大の防御
  (7)戦意高揚
  (8)兵站戦略
  (9)不戦の戦略
 第三節 経営戦略で決定すべき事項
  (1)経営理念と事業ドメイン
  (2)環境変化への適応方策
  (3)患者満足を高める方策
  (4)競争に勝つための方策


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第四節 経営戦略の効果
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  (1)経営姿勢が積極的になる
  (2)病院に活力が生まれる
  (3)経営資源の効率的な活用が行えるようになる
  (4)勉強意識を高めて病院を知的にする
  (5)経営戦略と経営計画との関係
  (6)経営戦略実現の前提条件
   I) 目標に見合った経営力を持っていること
   II) 患者の論理での経営が行われていること
   III)他病院の強みを積極的に取り入れること


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第五章 発展する病院の条件
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 第一節 明確な目標を持っている
 第二節 経営の基本をしっかりと守っている
 第三節 患者本位の経営に徹している
 第四節 職員が大事にされている
 第五節 しっかりとした医療技術やサービスを確立している
 第六節 綺麗である


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第六章 経営戦略の戦略策定ツールと考え方
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 第一節 SWOT分析
 第二節 バリューチェーン
 第三節 アンゾフの製品・市場マトリックス
 第四節 5つの競争要因(Five Forces)
 第五節 事業ポートフォーリオ分析(PPM)
 第六節 コア・コンピタンス分析
 第七節 バランス・スコアカード(BSC)
 第八節 7S(整理・整頓・清潔・清掃・躾・作法・セキュリティー)
 第九節 ホウレンソウ(報告・連絡・相談)
 第十節 ベンチマーキング


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第七章 経営管理指標の作成と管理
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 第一節 財務比率
 第二節 収支比率
 第三節 労働効率
 第四節 病床効果


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第八章 病院分析基本テンプレート
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 第一節 外部環境分析
  (1)医療圏の人口
  (2)医療需要
  (3)医療供給状況
  (4)特殊医療需要状況
  (5)診療圏
 第二節 内部環境分析
 第三節 患者調査分析
 第四節 医業収益分析
 第五節 医業費用分析
 第六節 部門別業務効率分析
  (1)診療部門
  (2)看護部門
  (3)薬剤部
  (4)検査部門
  (5)放射線部門
  (6)給食・栄養部門
  (7)事務部門


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第九章 経営戦略の策定手順
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 第一節 経営戦略策定の注意事項
  (1)職員参加の下で策定することが大事である
  (2)内容が理解しやすいものでなければならない
  (3)「病院の論理」ではなく、「患者の論理」にたって策定されたものでなければならない
 第二節 経営戦略策定の手順


最後に
参考文献



 bookinfo@chosakai.or.jp

 http://www.chosakai.or.jp/book/

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