「モノ作り中小企業」の躍進で成長力強化へ
〜「元気なモノ作り中小企業300社」刊行に当たって〜
我が国の製造業は、屋台骨として我が国の経済を支えており、その競争力の源泉となっているのが、特色ある中小企業の存在です。各地に眼を向けると、世界最高水準の技術を有するニッチトップの企業や、イノベーションで新たな市場価値を創出する企業など、「モノ作り」に携わる中小企業が輝いている姿があります。
経済産業省では、やる気と能力のある中小企業を支援するため、昨年11月に「中小企業生産性向上プロジェクト」を策定し、経営力の向上や、公正かつ効率的・合理的な事業環境の整備等に向けた支援を集中的に実施してきました。
こうした中小企業支援策の一環として、これまで2回にわたり、「元気なモノ作り中小企業300社」を選定し、優れた中小企業の姿を分かりやすく紹介してきました。その狙いは、身近にいる中小企業を目標として示すことにより、全国の中小企業に対し、目指すべき道と努力すべき課題を伝えることにあります。また、これまで選定された企業からは、選定を機に、信用力の向上、社内の士気向上といった思いがけない効果が得られたという嬉しい声も伺っています。さらには、何よりの宣伝になり、ビジネスチャンスが広がるという、「つながり」強化の効果が上がっています。
この度、この動きを更に広げていくために、第3回目として新たな300社を選定させていただきました。各地の元気な中小企業を掘り起こすことにより、普段は目に触れる機会が少ない中小企業の姿を、より多くの皆様にお伝えしたいと考えています。
元気ある中小企業は、我が国経済社会の活力そのものであり、地域の発展の原動力であります。今回選定された300社におかれましては、更なる躍進を遂げ、地域社会の目標となっていただけることを期待しますとともに
これを機に多くの中小企業者が奮起されることで元気な中小企業の厚みが増すことを祈念しています。
経済産業大臣 甘利 明