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日中英特許技術用語辞典
立群専利代理事務所
特許業務法人志賀国際特許事務所  編

発行 2015年 7月 28日  A5判 670ページ

本体 6,300円(+税)  送料 実費

ISBN978-4-8065-2955-2

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   発刊のごあいさつ イメージ
この度、立群専利代理事務所と特許業務法人志賀国際特許事務所は『日中英特許技術用語辞典』を共同出版することになりました。

この辞典の発行動機は、毛立群先生が日本から中国に出願される特許明細書の翻訳段階で、『特許技術用語の誤訳・誤用』が多く生じやすいことを発見したからであります。その原因の一つは、日本の特許業界では、発明を権利化するに当たり技術を上位概念化する表現手段として、独特な特許技術用語を使用する慣習が存在することです。他の原因は、日本語の一つの技術用語に対して、中国語には状況に応じて細分化された複数の技術用語が存在する、という言語の歴史、文化の相違にあると考えられます。

毛先生は、自分で苦労された翻訳経験をもとに、日本語の特許明細書に実際に使用されている特許技術用語と、それに対応する中国の技術用語および英語の技術用語を長年に亘り一語ずつ丹念に拾い上げ、膨大な用語を収集されました。これら用語に対訳を付与し、コンテンツ素案の作成までの実体作業を単独でおやりになりました。こうして、毛先生が苦労して作られた特許技術用語集を、志賀国際特許事務所の佐伯義文、小畑芳春、田部元史、王俊、萩原昌明を中心とする辞典刊行プロジェクトチームが一言一句にわたり、逐一総点検し、加筆修正することによりこの辞典が完成いたしました。

この辞典の特徴は、日本語特許明細書の技術用語を中国語に翻訳する際に、豊富な事例を多く備えることにより、対応する中国語の技術用語が複数ある場合でも、いずれが適切な技術用語であるかを選定する具体的な判断指針が得られ、的確な翻訳ができることにあります。そのため出願中および権利化後の知財評価や実施交渉に有効性を発揮します。また、中国語から日本語への翻訳を行う際に逆引きが可能であるだけでなく、英語対訳も併記したことにより、三言語対比を通じて出願後の明細書の翻訳チェックに使用できるし、更に英語圏を含むグローバルな知財評価や実施交渉にも活用できます。

この『日中英特許技術用語辞典』が、日中両国で多くの人々に利用されることによって、両国知財業界の発展と同時に両国の経済交流がより活発化するための懸け橋になれば、このうえない喜びであります。

会長 弁理士 志賀 正武
特許業務法人 志賀国際特許事務所

   はじめに イメージ
日本では、特許明細書作成の際に、一般の辞書では載っておらず特許の世界でしか通用しない難しい技術用語、いわゆる“特許技術用語”がしばしば使われる。その中には、抽象的な特許権利範囲を文字で的確に表現し、上位概念化して広い権利を確保しようとして、包括的な意味を有する造語、一般辞書の解釈と異なる意味合いの用語、および使用される場面に応じて異なる意味合いを有する用語などが含まれ、難解なものが多い。

日本企業のグローバル化進行に伴い、諸外国への特許出願もここ十数年増えつつある。とりわけ、巨大市場と期待される中国への出願件数は、2000年の1万件足らずから2014年の4万件にまで達している。中国へ出願する際に、日本語明細書に基づき中国語へ翻訳して出願するのは一般的であり、その時に、この“特許技術用語”をどのように中国語へ翻訳するかは避けて通れないものである。

しかし、一般辞書としての日中用語辞典、或いは日中技術用語辞典には、このような“特許技術用語”は殆ど収録されていない。特に、包括的な意味合いを有する“特許技術用語”に対応した同じ包括的な意味合いの中国語対訳自体が存在しない場合は多いため、如何にして適切な中国語訳をつけるかは大変難しいことである。 そのため、日本語明細書から中国語明細書へ翻訳する際に、“特許技術用語”の中国語訳は翻訳者或いは弁理士の個人経験に委ねられることが多い。この“特許技術用語”の意味合いを的確に把握するのは困難であるため、同じ用語でも対応する中国語訳は定着せず翻訳者によって変わっていく。また、適正な中国語訳が見当たらないため、日本語漢字のままを中国語に訳し難解な中国語となってしまうなどの問題が生じる。

日々の実務の中で、このような難題に直面しているが、特許技術用語の日中専門翻訳辞書はなく、場当たりの対応に依存し、適切な中国語対訳も承継されていない。

日中間の特許権利化実務を長年携わっている中で、このような問題にさんざん悩まされ、専門翻訳辞書が手元に欲しかったと痛感し、日頃よく使われる“特許技術用語”を集め、本書の刊行に至った次第である。本書が日本語明細書に基づく中国出願の的確な翻訳、権利範囲確保及び権利解釈の場で活用されることを期待して、中国における知財活動に少しでもお役に立てば幸いである。

本書刊行にあたって、佐伯義文氏、小畑芳春氏、田部元史氏、王俊氏、萩原昌明氏を始め、特許業務法人志賀国際特許事務所の先生方々から多大なるご協力を頂き、また、本書の全体構成検討及び校閲にあたり、元奈良県発明協会知財支援アドバイザーの尾崎行則氏にご指導・ご支援を承ったこと、弊所弁理士の楊楷氏、侯莉氏、王.瑶氏及び弊所の所員達にご助言・ご尽力を頂いたこと、合わせて心より御礼申し上げたい。

最後に、この場を借りて、陰で長年支えてくれた家族に、心から感謝の意を表したい。

代表弁理士 毛立群
立群専利代理事務所

   著者略歴 イメージ
**先生近影 毛 立群(もう りつぐん)

中国弁理士、中国弁護士
中国浙江大学工学部卒業、大阪大学工学研究科修士終了
2000年〜2009年 松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)技術開発部門、本社知財部門勤務

2006年 中国弁理士資格取得
2007年 中国弁護士資格取得
2009年〜2014年 中国専利代理(香港)有限公司勤務
2014年〜 立群専利代理事務所開設


主要目次
発刊のごあいさつ

はじめに

利用の仕方

日中英特許技術用語一覧

日本語索引

中国語索引

あとがき



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 http://www.chosakai.or.jp/book/

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