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中国特許法と実務
〜中国特許出願、審査、審判から特許民事訴訟まで
改正中国民事訴訟法対応〜
河野 英仁 著

発行 2014年 3月 26日  A5判 670ページ

本体 6,000円(+税)  送料 実費

ISBN978-4-8065-2936-1

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   はじめに よりイメージ
中国経済の発展と共に中国知的財産権の重要性が日々高まっている。中国に出願される発明特許出願、実用新型特許出願、外観設計特許出願及び商標登録出願件数は共に世界一となり、知的財産権訴訟件数も第1審だけで約9万件近くにまで増加した。これらの件数は依然増加しており、中国での知財のリスクも日々高まっているといえよう。

このような状況下で、日本企業が中国にてスムーズにビジネスを展開するには、中国特有の特許制度及び訴訟制度を適切に把握した上で、権利行使、ライセンスに活用できる攻撃的な特許ポートフォリオを構築していかなければならない。

一方で、日本企業が提訴される事件も急増しており、競合他社特許に対する調査を定期的に行い、正しく権利範囲を把握すると共に、場合によっては無効宣告請求を行う等、防御面においても万全の体制を整えておかなければならない。その他、現地子会社・工場で生まれる発明をどのように取り扱うか、職務発明の対価はどの程度とすべきか、先使用権を確立するにはどうすればよいか等、中国拠点で把握しておくべき重要な事項も多く、これらを巡る紛争も多発している。

本書は、中国での特許(発明、実用新案及び意匠)の出願の仕方から、審査、審判、特許調査、特許行政訴訟、特許民事訴訟、職務発明、技術的範囲の解釈、訴訟での抗弁までの全てを網羅した日本企業向けの実務マニュアルである。中国では特許訴訟が極めて多く最高人民法院から毎年数多くの重要判決が下されていることから、本書では単なる法律内容の解説にとどまらず、最高人民法院等が下した重要判決を適宜紹介し、事例を通じて法律の適用を理解できようにしている。また、2012年には中国民事訴訟法が改正されたことから、特許民事訴訟の欄では中国民事訴訟法の改正内容について重点的に解説を行った。本書が中国ビジネスを進める日本企業特許担当者の参考となれば幸いである。

2014年3月
河野特許事務所
所長 弁理士 河野 英仁


主要目次
はじめに
凡例
━━━━━━━━━━━━━━━
第1章 中国特許の基本的枠組み 
━━━━━━━━━━━━━━━
1.中国専利法の歴史 
2.関連する法規

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第2章 中国特有の権利化のポイントと中国特許の現状 
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1.中国特許制度の有効活用法
2.実用新型特許・外観設計特許の有効性
3.実用新型特許のメリットとデメリット
4.外観設計特許のメリットとデメリット
5.中国出願統計
6.中国企業の出願件数の増加理由

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第3章 特許を受けることができる発明 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.専利法上の発明とは 
2.発明の定義規定 
3.公序良俗に反する発明 
4.特許を受けることができない発明

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第4章 中国におけるコンピュータ・ソフトウェア関連発明とビジネス関連発明に対する保護
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1.CS関連発明及びBM関連発明についての審査 
2.発明のカテゴリーについて
3.技術三要素判断 
4. BM関連発明の審査 
5.ビジネス関連発明の審査
6.マイクロソフト事件
7.BM関連発明の保護適格性が肯定された判決 タクシーメータ税管理事件
8.オンライン銀行安全認証システム事件
9.生体情報制御方法事件
10.システム連動処理方法事件 
11.中国におけるCS/BM関連発明出願時の注意点 
12.ソフトウェア特許と著作権 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第5章 実用新型特許の保護対象と外観設計特許の保護対象 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.実用新型特許の保護対象
2.外観設計特許の保護対象
3.保護適格性を有さないもの

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第6章 新規性と新規性喪失の例外 
━━━━━━━━━━━━━━━━
1.新規性に関する規定
2.新規性の適用要件
3.抵触出願に基づく新規性喪失
4.新規性の客体的要件
5.新規性喪失の例外

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第7章 発明特許及び実用新型特許の創造性 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.創造性に関する規定
2.創造性の判断基準
3.創造性の判断手順
4.類型が異なる発明の創造性判断
5.その他創造性の判断にあたり考慮される事項
6.実用新型特許の創造性
7. 三輪バイク事件 

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第8章 外観設計特許の新規性及び創作非容易性 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.外観設計の新規性
2.外観設計の創作非容易性
3.外観設計特許の類否判断に関する判例

━━━━━━━
第9章 実用性 
━━━━━━━
1.製造または使用が可能
2.積極的な効果
3.実用性を具備しない形態

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第10章 ダブルパテント、単一性及び公序良俗違反 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.重複特許の禁止(専利法第9条) 
2.発明特許出願と実用新型特許出願の重複出願
3.発明の単一性(発明特許及び実用新型特許) 
4.発明の単一性(外観設計特許) 
5.公序良俗違反

━━━━━━━━
第11章 記載要件 
━━━━━━━━
1.概要
2.4つの記載要件
3.サポート要件
4.明確性要件
5.必要な技術的特徴の記載
6.実施可能要件
7.外観設計特許出願の記載要件

━━━━━━━━━━
第12章 秘密保持審査 
━━━━━━━━━━
1.概要
2.適用対象
3.秘密保持審査の請求手続
4. 審査 
5. 秘密保持審査の効果 

━━━━━━━━━━━━━
第13章 職務発明の取り扱い 
━━━━━━━━━━━━━
1.職務発明の帰属
2.職務発明に対する報酬
3.日本本社との関係
4.中国職務発明条例案の解説
5.上海市高級人民法院「職務発明創造発明者又は創作者奨励、報酬紛争審理の手引」 
6.職務発明の帰属を巡る訴訟
7.職務発明の対価を巡る訴訟I
8.職務発明の対価を巡る訴訟II

━━━━━━━━━━━━━━━━━
第14章 出願から特許成立までの流れ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.初歩審査
2.出願公開
3.審査請求
4.実体審査に移行する旨の通知
5.審査意見通知の受領
6.期間の計算
7.期間の延長
8.面接審査
9.特許査定
10.拒絶査定 
11.前置審査 
12.復審(拒絶査定不服審判) 
13.無効宣告請求 

━━━━━━━━━━
第15章 審査の迅速化 
━━━━━━━━━━
1.早期公開
2.優先審査制度
3.日本国特許庁の審査結果を利用したPPHの要件 
4.日本国特許庁のPCT国際段階成果物を利用したPPH 
5.PPHの利用形態 

━━━━━━━━
第16章 補正要件 
━━━━━━━━
1.概要
2.中国特許補正の時期的要件
3.補正することができる範囲
4.補正の範囲を巡り争われた事件

━━━━━━━━━━
第17章 特許後の補正 
━━━━━━━━━━
1.概要
2.背景
3.最高人民法院での争点
4.最高人民法院の判断
5.結論
6.考察

━━━━━━━━
第18章 分割出願 
━━━━━━━━
1.概要
2.主体的要件
3.客体的要件
4.時期的要件

━━━━━━━━
第19章 復審請求 
━━━━━━━━
1.概要
2.主体的要件
3.時期的要件
4.復審請求書の提出
5.形式審査及び前置審査
6.復審審査
7.復審の決定
8.審決の効力
9.審判の取り下げ
10.不服申し立て 

━━━━━━━━━━━━━━━━━
第20章 公衆意見制度と無効宣告請求 
━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.概要
2.公衆意見制度
3.無効宣告請求制度
4.無効宣告請求における手続
5.口頭審理
6.無効宣告請求の取り下げ
7. 無効宣告請求審査決定 
8.決定書の送付
9.決定の登記と公告
10.不服申し立て 
11.決定の確定 
12.紛争の蒸し返し禁止 

━━━━━━━━━━
第21章 特許行政訴訟 
━━━━━━━━━━
1.復審委員会を被告とする特許行政訴訟
2.国家知識産権局特許局を被告とする特許行政訴訟
3.特許業務管理部門を被告とする特許行政訴訟 
4.訴訟管轄
5.特許行政訴訟提起の条件
6.特許行政訴訟の準備
7.特許行政訴訟手続の流れ
8.司法鑑定
9.証拠保全
10.判決 
11.調解の不適用 
12.訴訟の取り下げ 
13.民事訴訟との関係 
14.判決の効果 
15.特許行政訴訟における審理対象について 
16.上訴 
17.再審 

━━━━━━━━━━━━
第22章 中国特許民事訴訟 
━━━━━━━━━━━━
1.概要
2.関連法規
3.人民法院の構成
4.裁判官
5.地域管轄
6.事物管轄
7.移送
8.管轄の衝突
9.当事者適格
10.時効 
11.特許権侵害が発生した場合の民事的救済 
12.差止め請求(侵害の停止) 
13.付帯請求と謝罪 
14.損害賠償請求 
15.仮処分の申請 
16.訴訟における証拠 
17.挙証責任 原則 
18.挙証責任 例外 
19.外国で作成された証拠 
20.証拠交換 
21.質証 
22.証拠の突き合わせ及び認定 
23.提訴前の証拠保全 
24.送達 
25.訴訟の審理 
26.判決と上訴 
27.調解 
28.強制執行 
29.再審制度 
30.特許無効理由との関係 
31.一事不再理の原則 

━━━━━━━━
第23章 司法鑑定 
━━━━━━━━
1.司法鑑定の趣旨
2.司法鑑定についての改正
3.司法鑑定請求の手続
4.司法鑑定請求の期限
5.鑑定人による鑑定意見
6.司法鑑定の効果
7.司法鑑定と、一般の鑑定との相違
8.専門知識補助者の出廷
9.新旧対照表

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第24章 刑事的救済 
━━━━━━━━━
1.特許権侵害に対する刑事的救済はない
2.刑事的救済が認められるケース

━━━━━━━━━
第25章 権利の濫用 
━━━━━━━━━
1.背景
2.中級人民法院での争点
3.中級人民法院の判断
4.結論
5.考察

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第26章 特許権評価報告 
━━━━━━━━━━━
1.特許権評価報告制度の趣旨
2.請求人
3.評価報告の内容
4.請求手続
5.特許権評価報告に対する訂正
6.請求の効果
7.外観設計特許の特許権評価報告

━━━━━━━━━━━━━
第27章 特許の権利範囲解釈 
━━━━━━━━━━━━━
1.特許請求の範囲解釈の原則
2.オールエレメントルールと余分指定原則
3.献納原則
4.均等論
5.禁反言
6.機能的クレームの解釈



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