お問い合わせ刊行物の購入方法通信販売のご案内刊行物のご案内TOPページ(財)経済産業調査会TOPページ
一般財団法人経済産業調査会 出版案内
分類産業一般/産業政策
上段PR画像

書籍表紙画像

▼発売中
簡単・便利・最速の通信販売をご利用下さい。


経済産業省平成26年度ダイバーシティ経営企業100選
ダイバーシティ経営戦略3
〜多様な人材の活躍が、企業の成長力に繋がる〜
経済産業省  編

発行 2015年 4月 9日  A4判 250ページ

本体 1,800円(+税)  送料 実費

ISBN978-4-8065-2954-5

書籍の購入方法ボタン   お問い合わせボタン   オンライン購入のボタン

   「巻頭言」 より  イメージ
競争環境のグローバル化を始めとする市場環境の変化は、企業経営に対して、経営上の不確実性を増大させるとともに、ステークホルダーの多様化をもたらしています。また、少子化による生産年齢人口の減少に対応するために、企業としては、従来型の人材確保・活用策を変革することが不可避となっています。

こうしたなかで企業は、多様化する顧客ニーズを捉えてイノベーションを生み出すとともに、市場環境の急角度での変化や不確実性の増大に柔軟に対応し、かつ投資家から信頼を得るために、多様な属性や価値観を持った人材を確保し、それぞれが能力を最大限発揮できるようにする「ダイバーシティ経営」の推進が求められています。つまり、「ダイバーシティ経営」は、市場環境の不確実性の増大やグローバル競争の激化の下で、企業が存続するために不可欠な人材活用戦略であり、「持続可能な成長」を目指す企業とっては遅かれ早かれ取り組まなくてはならない施策なのです。

もちろん、「ダイバーシティ経営」を推進し、多様な人材の活躍が可能となっても、そのことが自動的に企業業績に結びつくわけではありません。人材活用戦略としての「ダイバーシティ経営」が、経営戦略の実現に貢献できてはじめて企業業績として結実するためです。「ダイバーシティ経営」の推進は、自動的に企業業績に結びつくものではありませんが、それに取り組まない企業はビジネスチャンスを失うことになります。この点が重要なのです。

つまり、経営トップのコミットメントの下に、経営戦略に対応した「ダイバーシティ経営」を推進することで、多様な人材がそれぞれの能力や持ち味を活かすことでき、それが経営上の具体的な成果として結実し、企業の中長期的な成長力につながることを確信して持続的に取り組むことが大事なのです。

一つ強調したいのは、ダイバーシティ経営とは「多様な人材の活用自体が目的ではない」ということです。経営トップが “適材適所”を実現するため、働き方や職場風土を変えることによって、適材を選ぶ範囲を、従来の「日本人・フルタイム・男性」から、女性、外国人、短時間勤務の人へと広げていくことが、企業業績に結実する方策です。

他方で、多様な属性や価値観を持った人材を束ねて、事業戦略上の目標に向かってパフォーマンスを最大化するためのマネジメントは、同質集団を率いる従来のマネジメントに比べ、遙かに高度なものですが、組織内の様々な「慣性」を断ち切るためにも、トップの強いリーダーシップと継続的な取り組みが不可欠です。さらに、多様な価値観を持った人材が、ばらばらにならずに、それぞれの行動が価値創造につながるためには、個々の人材の価値判断の軸となる企業の経営理念を浸透させることも重要な要素です。ダイバーシティ経営には、企業の経営理念による多様な人材の統合も必要になります。

「経済産業省ダイバーシティ経営企業100選」は、経営戦略に貢献できる形で「ダイバーシティ経営」に取り組み、それを具体的な経営上の成果として結実させた企業を選定するもので、平成24年度から開始し、今年度で3年目となります。3年間の取組により、ダイバーシティ経営の認知度の向上や、成功事例の蓄積についても一定の成果を得られたと考えられますが、引き続き男女を問わない働き方改革などが重要であり、来年度以降もダイバーシティ経営の普及・発展に取り組んでいくことが必要と考えています。

本書には、平成26年度の受賞企業52社の取組とその成果をまとめた「ベストプラクティス集」とともに、これらの事例から共通項として抽出されたダイバーシティ経営を進める上での成功への王道である「ダイバーシティ経営の基本的な考え方と進め方」と、具体的な「取り組みのアイデアリスト」を収録しています。

企業関係者にとっては、「ダイバーシティ経営」推進の手引書として、これから就職活動をされる学生や保護者の皆様、そして教育関係の方にとっては、「ダイバーシティ経営」に取り組む企業やその重要性を広く知っていただく資料として、本書が広く活用いただけることを心より願っています。

平成26年度ダイバーシティ経営企業100選運営委員会 委員長
中央大学大学院戦略経営研究科 教授
佐藤 博樹


主要目次
  I 平成26年度ダイバーシティ経営企業100選 事業の趣旨と実施概要
   1.ダイバーシティ経営企業100選の趣旨
   2.実施概要

  II 価値創造のためのダイバーシティ経営に向けて
   1.なぜ今、「ダイバーシティ経営」なのか
   2.ダイバーシティ経営の基本的な考え方と進め方
   3.まとめ
   別紙 取組のアイデアリスト


 III 平成26年度ダイバーシティ経営企業100選 ベストプラクティス集

   ダイバーシティ経営企業100選

    大成建設株式会社
    健康とうふ株式会社
    ヱビナ電化工業株式会社
    株式会社上島熱処理工業所
    株式会社栄鋳造所
    株式会社ジーベックテクノロジー
    株式会社ポーラ
    株式会社LIXILグループ
    カルビー株式会社
    大日本印刷株式会社
    電化皮膜工業株式会社
    バクスター株式会社
    新潟ワコール縫製株式会社
    株式会社福光屋
    富士特殊紙業株式会社
    株式会社三輝ブラスト
    株式会社ナガオカ
    川村義肢株式会社
    山陽特殊製鋼株式会社
    株式会社エフピコ
    株式会社西部技研
    中部電力株式会社
    大阪ガス株式会社
    株式会社日立ソリューションズ
    株式会社プロアシスト
    株式会社日立物流
    東日本旅客鉄道株式会社
    株式会社佐藤金属
    イオン株式会社
    株式会社ふらここ
    株式会社三越伊勢丹
    株式会社ローソン
    株式会社千葉銀行
    アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)
    株式会社三井住友銀行
    日本GE株式会社
    三井住友海上火災保険株式会社
    明治安田生命保険相互会社
    日本生命保険相互会社
    ヒューリック株式会社
    株式会社ファースト・コラボレーション
    拓新産業株式会社
    リゾートトラスト株式会社
    株式会社ジェイティービー
    株式会社ラッシュ・インターナショナル
    株式会社パソナグループ
    株式会社武蔵境自動車教習所
    株式会社サンスタッフ
    株式会社美交工業
    株式会社ミライロ
    三洋商事株式会社
    有限会社奥進システム

   ダイバーシティ促進事業表彰

    株式会社ビースタイル
    株式会社リクルートマネジメントソリューションズ


 参考資料1:ダイバーシティ経営企業100選 受賞企業一覧(産業別/地域別)
 参考資料2:平成26年度ダイバーシティ経営企業100選 運営委員会 委員名簿 


  IV 平成26年度ダイバーシティ経営企業100選 表彰式・なでしこ銘柄発表会 シンポジウム



 bookinfo@chosakai.or.jp

 http://www.chosakai.or.jp/book/

無断転載を禁じます 財団法人経済産業調査会
Copyright 1998-2001 Reserch Institute of Economy, Trade and Industry.
お問い合わせ刊行物の購入方法通信販売のご案内刊行物のご案内TOPページ(財)経済産業調査会TOPページ